神都ライオンズクラブは昭和58年6月23日に誕生しました。
ライオンズクラブの名前をどのようにするか議論が起こったのは、それから半年ぐらい前の、誕生の準備が始まった頃でした。

伊勢は日本の街の中でも歴史、伝統や日本の固有文化をもった、数少ない特徴のある街の一つです。2000年の歴史を持つ伊勢の街は、かつて全国各地から、身分の高下に関わりなく多くの人が集う街でした。多くの情報が各地から集まり、そして各地に伝わっていった、情報の発信基地だったのです。

五十鈴川の上流、宇治の地に皇大神宮(内宮)がまつられ、山田の地に豊受大神宮(外宮)がまつられています。両宮の他に別宮14社、摂社43社、末社24社、所管社42社、合計125社が伊勢の街及び周辺にまつられています。伊勢は神々の街の中です。

今から800年ほど昔、西行法師は伊勢神宮に参り、次のような詩を詠みました。

「何ごとの おわしますかは 知らねども、かたじけなさに 涙こぼるる。」

今日でも太古の自然を思わす参道に進み入ると、この詩を詠んだ西行法師の心境の一端を感じ取ることができるような気がします。

自然と神々が調和する街をいつまでも大切にし、「かたじけない」と感じてもらえるような、見返りを求めない奉仕を続けること、それが私たちの願いです。それゆえに神都の名を希望し決定をしていただいた次第です。

神都の名をいただいて、その名に恥じない活動を今後も続けて参ります。

最後になりましたがスポンサークラブの伊勢ライオンズクラブの皆さんには多方面に渡り多大のご協力をいただきましたことに心より感謝申し上げます。